【初心者必見】ヨガとは?ヨガにはどんな効果がある?気になる効果や基礎知識を紹介

ホットヨガの知識

ダイエットや美容法の一つとして、多くの人に親しまれている「ヨガ」。1990年代に起きたヨガブームでは、アメリカのセレブやハリウッドスターたちを中心に世界中へと広がり、瞬く間に人気を集めました。今では、日本国内にも多数のヨガスタジオがあり、気軽にヨガを楽しむことができるようになりました。

しかし、実際には「そもそもヨガって何?」「ヨガにはどんな効果があるの?」など、意外と知らないことや疑問がたくさんあったりしますよね。

そこで今回、ヨガに興味がある人やこれから始めてみたいと思っている人のために、ヨガの基礎知識をはじめ、どんな効果や魅力があるのかを詳しくご紹介していきます!

ヨガとは?

ヨガという言葉は、サンスクリット語の「yuj(ユジュ)」が語源とされています。この「yuj(ユジュ)」には“軛(くびき)をつける”=“牛や馬と荷台を結びつける”という意味があり、そこから派生して「yoga(ヨガ)」という言葉が生まれました。そのため、ヨガは「つながり」という意味を持ち、心と体、魂が繋がっている状態のことを表します。
ヨガのはじまりは、今からおよそ4500年前(紀元前2500年前)。世界四大文明の一つであるインダス文明から生まれたと言われています。インダス文明時代の遺跡「モヘンジョ・ダロ」から、陶器で作られた“あらゆるポーズを取る像”や“座禅を組み瞑想をする神像”が発見されました。これらにより、当時には何らかの修行法が存在し、後にヨガとして確立していったのではないかと言われています。それから数千年の長い年月をかけて、後世へと継承をし続けて発展していきました。
そして12世紀~13世紀頃になり、ヨガの中心となる座法と瞑想にポーズ(アーサナ)・呼吸法(プラーナヤーマ)を加えた、現在のヨガの基本となる「ハタ・ヨガ」が誕生しました。ハタの「ハ」は太陽=陽、「タ」は月=陰を意味します。

ヨガは宗教?

 

修行法から確立したということは「ヨガは宗教なの?」と思う人もいるでしょう。確かに、ヨガのはじまりは宗教の修行法ではないかとされています。
しかし、実際にヨガが宗教かどうかという議論については、専門家でも議論され続けていて、未だに結論は出ていません。現代で広まっているヨガは信仰の有無に関係なく、主に健康や美容、ダイエットなどの効果を目的として行われているので、宗教的な意味合いはあまり無いと言えるでしょう。

知っておきたいヨガの8支則

ヨガは「アシュタンガ=8支則」という8つの段階で成り立っています。著者パタンジャリのヨガの古典“ヨーガ・スートラ”に出てくる基本的な教えで、生き方をより良いものにするための心得なので、ぜひ知っておきましょう。
①ヤマ(Yama)/禁戒
日常の中で行ってはいけない5つの心得。
・アヒムサー(Ahimsa)/非暴力・不殺生
・サティヤ(Satya)/正直・誠実
・アスティヤ(Asteya)/不盗
・ブラフマチャリヤ(Brahmacharya)/禁欲
・アパリグラハ(Aparigraha)/不貧

②ニヤマ(Niyama)/勧戒
日常の中で進んで行うべき5つの心得。
・シャウチャ(Shaucha)/清浄
・サントーシャ(Santosha)/満足・知足
・タパス(Tapas)/苦行・自制
・スヴァディアーヤ(Svadhyaya)/読誦
・イシュワラ・プラニダーナ(Ishvarapranidhana)/祈念・信仰

③アーサナ(Asana)/坐法
瞑想を深めるための理想的な姿勢を身につけること。

④プラーナヤーマ(Pranayama)/呼吸法
瞑想を深めるために呼吸を整えること。

⑤プラティヤハーラ(Pratyahara)/感覚の制御
感覚への意識を深め、コントロールすること。

⑥ダーラナ(Dharana)/集中
意識を特定の対象物に長時間固定し、心を集中させること。

⑦ディアーナ(Dhyana)/瞑想
積極的な努力をせずに、深く静かに集中している状態。

⑧サマーディ(Samadhi)/三昧
瞑想がさらに深まり、集中の対象との一体感を感じている状態。

ヨガの目的

ヨガの本来の目的は「安定した心をつくる」ことです。ヨガの古典”ヨーガ・スートラ”には「ヨガとは心の作用の止滅である」と説かれています。この教えの意味は、常に揺れ動く自分自身の心の動きを観察し、様々な感情の苦痛から心を解放することで、安定した心を保とうというものです。

普段外側に向いてしまっている自分の心を内側に向けてあげることで、心身を一体化させ、自分自身を見つめ直すことができます。それによって、自分の心をコントロールできるようになり、心身を健やかに保つことができるのです。

そして、ゆったりとした呼吸と瞑想にポーズを組み合わせることで、心身の緊張をほぐして集中力を高め、心に安らぎを与えてくれます。

ヨガの呼吸法

ヨガの呼吸法は「鼻から吸って鼻から吐く」鼻呼吸が基本となります。口呼吸よりも空気をたくさん体内に取り入れることができ、身体や心のバランスを整えるために重要なものです。

ポーズをとることに集中すると、無意識に呼吸が浅くなってしまうので、なるべく深い呼吸を継続してできるように意識を向けることが大切です。

ヨガには様々な呼吸法がありますが、代表的な呼吸方法は次の5種類です。

①腹式呼吸法
息を吸うときにおなか全体を大きく膨らませる呼吸法です。

②胸式呼吸法
息を吸うときに胸を膨らませる呼吸法です。私たちが無意識にしているのもこの胸式呼吸です。

③片鼻呼吸法
左右の鼻の穴を交互に手で押さえ、片方ずつ息を吸ったり吐いたりする呼吸法です。

④ウジャイ呼吸法
吸息と吐息の際に喉の奥で摩擦音を立てるのが特徴的な呼吸法です。

⑤シータリー呼吸法
一般的なヨガの呼吸法とは違い「口から吸って鼻から吐く」呼吸法です。

ヨガの瞑想

ヨガをする上で、呼吸法の他に欠かせないものは「瞑想」です。瞑想は、心を静かに落ち着かせ、頭を空っぽにして無心になった状態で、自分自身に意識を集中させます。瞑想の効果として、無心になり脳を休ませることで、免疫機能を回復させたり、ストレスを軽減したりすることが期待できます。
ヨガもポーズをとっている間、深い呼吸を意識しながら、自分の内側に心を向けて集中するため、同じ瞑想状態であることから「動く瞑想」と呼ばれることもあります。日頃から抱えている悩みやイライラなどのネガティブな考えを一旦手放し、ヨガの呼吸とポーズを組み合わせることで、身体と精神を穏やかな状態にして、心身ともに健やかにしてくれます。

ヨガの効果

このようにヨガは「呼吸法」「瞑想」「ポーズ」の3つを組み合わせることで、身体と精神を健やかにしてくれることがわかりました。それでは具体的に、フィジカル面とメンタル面でどのような効果が得られるのかみていきます。

フィジカル面

ヨガで身体を動かすことで、適度に筋肉量が増えます。それによって、血流やリンパの流れがスムーズになり、体温が上がって免疫力がアップしたり、女性に多いむくみや冷えの解消につながります。さらに、筋肉量が増えることで基礎代謝もアップするので、カロリー消費量が増えやすくなり、痩せやすいカラダ作りやダイエットにも期待できます。

そして、筋肉のバランスが整うことで、姿勢の改善や肩こり・腰痛などの不調改善にもつながるというメリットがあります。また、ヨガの深い呼吸により身体をリラックスさせられるので、安眠効果も高まるでしょう。

ヨガを継続的に続けることで、運動習慣や正しい姿勢が身に付き、フィジカル面で様々な効果をもたらしてくれるので、今よりもさらに質の高い生活になるはずです。

メンタル面

ヨガの呼吸法と瞑想により、自立神経が整ってリラックスした状態になれます。そして、普段外側に向いている心を内側に向けることで、自分自身と向き合うことができます。そうすると、今の自分の身体の状態や心の変化を客観的に見られるようになります。日頃から常に頑張っている自分の身体と心を労わり、ちゃんと理解してあげることで、自分にとっての最適な行動を選べるようになり、より良い状態へと導くことができます。
このようにメンタル面が満たされることで、気持ちの浮き沈みが少なくなり、不安やイライラからくるストレスが軽減される効果が期待できます。さらに、心に余裕を持って相手と接することができるようになるため、人間関係が良好になることも期待できるでしょう。

ヨガをした後に起こる変化

ヨガをはじめてする人は、普段使っていない筋肉が使われることにより、低下していた身体の機能が活性化し、血流やリンパの流れが良くなって「好転反応」が起こる場合があります。
ヨガの好転反応の症状として最も多く起こりうるのは、身体のだるさです。ヨガの刺激で体内の疲労が表面化されるため、だるさや眠気を感じやすくなる場合があります。そのほかの症状としては、肌の吹き出物、頭痛、下痢、生理の変化などです。ヨガの好転反応が出る期間は人それぞれですが、体内に毒素や老廃物が多く溜まっている人ほど、好転反応が長い期間出ると言われています。
しかし、好転反応が出るということは、ヨガの効果がしっかりと効いているということです。ヨガを続けるうちに身体がだんだんと良い状態に慣れていくので、安心して自分のペースでヨガを楽しんでください。

ヨガとピラティスって何が違うの?

一見同じように見えるヨガとピラティスですが、それぞれのやり方や特徴に大きな違いがあります。ヨガは修行法として生まれ、心と身体を一体化させて「安定した心とつくること」を目的としています。やり方は、腹式呼吸と瞑想で落ち着いた精神状態にして、静止するポーズをとって行います。
一方ピラティスは、元々怪我をした人や体力が弱っている人のためのリハビリ法として生まれました。主な目的は、大きな負担をかけずに体幹やインナーマッスルなどを鍛えるエクササイズでした。やり方もヨガとは異なり、胸式呼吸をしながら止まることなく常に動いて行います。
共通点として、どちらも深い呼吸をしながら行うので、精神を安定させてリラックス効果を得ることができます。

どんな人にヨガは向いてる?

このように、ヨガは単なるダイエットや美容法なのではなく、自分自身と向き合うきっかけであり、心身共に健やかにする様々な効果を与えてくれるものだということがわかります。特にこんな人におすすめなので、気軽にヨガに挑戦してみてください。

・日頃から人間関係などで悩みを抱えている人
・ストレスが溜まって疲れやすい人
・運動が苦手な人、体力に自信がない人
・冷えやむくみなどを改善したい人
・美しい姿勢になりたい人
・精神を落ち着かせてリラックスしたい人
・適度な筋力をつけたい人

ヨガは継続することでその効果を実感できるようになるので、焦らずに自分のペースでヨガを楽しむことが大切ですね。ぜひあなたも日常生活の中にヨガを取り入れて、より充実した日々を送ることができますように。

まとめ

今回はヨガにまつわる基礎知識をはじめ、呼吸法や効果などを幅広くご紹介いたしました。ヨガをすることで得られる身体的・精神的な効果を知り、早くヨガを始めたくなった方も多いのではないでしょうか。ぜひ、無理のない範囲でご自身のライフスタイルにヨガを組み込んで、健康的な生活を送ってくださいね。

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