ヨガを始めるときにまず準備したいのが、ヨガマットです。
しかし種類が豊富にあるため、「何を基準に選んだらいいか分からない」という方もいるのではないでしょうか。
ヨガマットは体を保護し、快適にポーズを取る手助けをします。これを機に、自分に合った1枚を選んでみてはいかがでしょうか。
自分に合ったヨガマットを選んでいきましょう
同じように見えるヨガマットでも、その選択肢はさまざまです。
自分に合わないマットを選んで、「身体が痛くなってしまった」「結局あまり使っていない」という方もいます。
商品数が多いため、初めは選びにくく感じるかもしれません。選ぶ基準を知り、自分に合ったマットを選びましょう。
ヨガマットの特徴とは?
さまざまな商品が発売されているヨガマットですが、いくつかの特徴を把握することで、選ぶ際の基準が分かります。順番に見ていきましょう。
素材
どれも同じように見えるヨガマットでも様々な種類の素材があります。素材によって特徴も様々です。ここではPVC(ポリ塩化ビニル)、TPE(熱可塑性エラストマー)、ゴムの特徴を紹介していきます。
PVC(ポリ塩化ビニル)
初心者が購入する場合、一般的なのがPVC(ポリ塩化ビニル)です。クッション性があり、安価で購入できます。
TPE(熱可塑性エラストマー)
TPE(熱可塑性エラストマー)は近年主流となってきた素材です。軽くてお手入れも簡単で、扱いやすい素材と言えるでしょう。「熱可塑性」とは加熱により柔らかくなる性質のことで、ホットヨガには不向きとされています。
ゴム
ゴム素材のマットは滑りにくく、耐久性があります。ゴムアレルギーの方は使用を控えましょう。
サイズ
長さ170cm〜180cmのヨガマットが一般的です。長身の方や、これから本格的に取り組みたいという方は、長めのマットを購入することがあります。反対に、小柄な方は持ち運びに便利な160cmのコンパクトサイズを選ぶ方もいます。
幅は60cmほどであることが多いでしょう。
また、サイズに指定があるスタジオがあります。スペースを効率よく使用するため、145cm×61cmと小さめのサイズの規定を設けているスタジオもあります。すでに通いたい場所が決まっている場合、スタッフの意見を参考にするのもひとつの手です。
厚さ
初めて購入する際には、3〜6mmのヨガマットがおすすめです。一般的な厚みで、多様な種類のヨガに対応できます。
ヨガスタジオへ持っていきたいという方には、1〜2mmがおすすめです。スタジオでマットを借りられない場合や、レンタル品は衛生面が気になるという場合に選ぶといいでしょう。旅行先でヨガをしたいという方にもおすすめです。
7mm以上のマットは、クッション性があり体への負担が軽減されると言われています。長く使えるようなマットが欲しいという方におすすめです。
重さ
ヨガマットの重さはは0.5kg〜3kgほどとばらつきがあります。
1kg前後の重さが平均的です。初めて買う方がチャレンジしやすい重さと言えるでしょう。
持ち運ぶ必要があれば1kg以下のマットがおすすめです。薄いものが多いため、床の硬さが気になったり、めくれてしまったりしないか、慎重に検討しましょう。
自宅でのヨガが中心であれば、クッション性のある1kg以上のマットがおすすめです。
色・デザイン
ビビットな色から、シンプルなモノトーンまで、幅広い色のヨガマットが発売されています。
また、模様付きのマットもあります。花柄から幾何学模様、イラスト風のプリントまで、さまざまです。
楽しく、そして落ち着いて練習できるような好みのヨガマットを探してみましょう。
におい
購入後はヨガマットのにおいが気になることがありますが、広げて使用するうちににおいが抜けていきます。
天然ゴム製はにおいが強い場合があります。気になる方は購入前にチェックしましょう。
人気ヨガマットブランドの紹介
品質にこだわるブランドや、環境保全に取り組むブランドまで、その特徴はささまざまです。
ここでは初心者の方にもおすすめの定番ブランドを6つご紹介します。ぜひ気になるブランドを見つけてみてください。
マンドゥカの特徴
マンドゥカは世界中のヨガ愛好者から愛される、人気の高いブランドです。
初心者を含め誰でも使いやすい「PRO lite」シリーズをはじめ、耐久性が高く一生モノのマットと銘打つ「PRO Series」などを販売しています。
徹底した品質の追求はもちろん、環境に対しての意識も高いことで知られています。大量消費を減らすことに使命感を持ち、環境廃棄物を最小限に抑えることで、サステナビリティの実践に取り組んでいます。
スリアの特徴
スリアは日本でヨガブームが起きた当時、いち早くヨガグッズを販売したブランドです。当時ヨガショップが少なかった中でオンラインショップを立ち上げ、今では多くの日本のヨガ愛好者から愛されています。
どんな場面でも使いやすい定番アイテムの「HDエコマットプラス 4mm」、旅行先でも使える「トラベルヨガマット」などを販売しています。
日本でのニーズに合った商品を開発しています。奥行きのある色使いと、洗練されたデザインが特徴的です。
ヨガワークスの特徴
ヨガワークスは2003年に日本で事業を開始したブランドです。CO2排出量の削減や、ピンクリボン運動の支援など、社会的な活動にも取り組むブランドです。
ヨガワークスの販売するヨガマットは、ヨガスタジオでのシェアNO.1と言われています。ヨガのレベルを問わず、初心者でも安心して使える「ヨガマット6mm」が人気です。
ジェイドヨガの特徴
ジェイドヨガは天然ゴム製のヨガマットを販売するブランドです。クッション性が高く、使い心地のいいマットにこだわりを持っています。
化学物質が含まれず、肌にも環境にも優しい製品が特徴的です。「JADE レベル ワン」など、初心者向けのマットも人気です。
アメリカで創業し、ひとつの家族により運営されています。ジェイド(Jade)はその家族のファーストネームの頭文字をとった言葉です。
アンリ&べべの特徴
アンリ&べべは「体に優しく環境にも優しい」がモットーのブランドです。ヨガが楽しくなるような、お洒落なマットやウェアなどを販売しています。
人気商品である「リバーシブルエコマット」は、モスグリーンとワインレッドなど、どちらの面を上にするかによって異なる色を楽しめるマットです。
リアルストーンの特徴
リアルストーンは「心と身体を心地よく結ぶヨガウェア」をコンセプトに、着ていて気持ちの良いヨガウェアを販売するブランドです。その他、ヨガマットや小物類なども取り揃えています。
販売するヨガマットはストレッチにも使えるタイプです。8色の中から好みの色を選んでみてはいかがでしょうか。別売りしているヨガマッドバンドも購入すれば、マットとの色合いのバランスも楽しめます。
ヨガの種類で選ぶ
ヨガはアクティブに動く「動的なヨガ」、リラックスが重要な「静的なヨガ」に分けられます。近年はホットヨガも主流になりました。
ヨガの種類によって、適したマットが異なります。自分のやりたいヨガのイメージを膨らませ、マットを選んでみましょう。
ハタヨガ、アシュタンガヨガ、パワーヨガなどの動的なヨガ
動きの多いスタイルのヨガでは、滑りにくいヨガマットを選びましょう。汗をかくと滑りやすくなり、思うようにポーズを取れない場合があるからです。
PVC(ポリ塩化ビニール)や天然ゴム製のマットがおすすめです。
また、厚みがありすぎると安定性が損なわれます。片足で立つポーズをとる時などに、ぐらぐらして集中しにくくなるのです。動的なヨガでは、柔らかすぎないマットを選びます。3〜4mmを基準にしましょう。
陰ヨガ、アイアンガーヨガなどの静的なヨガ
静止することの多いスタイルのヨガでは、厚みやクッション性のあるヨガマットがおすすめです。
薄いマットを使用すると、身体に痛みが生じることがあります。じっと座るポーズをとっていて、お尻が痛くなったという経験者は多いでしょう。また横たわるポーズでは、床の冷たさが伝わり、身体が冷えてしまうこともあります。
静的なヨガでは、5〜6mm以上のマットを選びましょう。上記のような身体への影響が少なく、じっくりと集中してポーズを取れます。
ホットヨガ、岩盤ヨガなどの高温で行うヨガ
ホットヨガは室温や湿度の高い中で行われます。汗をかくため、滑りにくいマットがおすすめです。また、汗を吸うマイクロファイバーで作られたラグを使用するのもいいでしょう。
岩盤ヨガは、温められた岩盤の上で行うヨガです。赤外線効果でじっくりと身体を温めます。硬い石の上で行うため、ヨガマットで身体を保護することをおすすめします。汗をかいても洗濯機で洗えるマイクロファイバー素材のマットを選ぶといいでしょう。
どちらも高温の中でヨガを行います。高温でも変形しないか、劣化が早まらないかなど、購入前によく確認しましょう。
用途に合わせて選ぶ
いつどこでヨガをする予定なのか、考えて選ぶことも大切です。自宅かスタジオか、また出張先や旅先でもヨガをしたいのかなど、ライフスタイルから使用する場面を想像して考えていきましょう。
自宅で使用する方におすすめなヨガマット
自宅で使用する際は、重さよりも機能性を重視して選ぶのが大切です。持ち運び用のヨガマットよりも、安定感や耐久性のあるマットを選びましょう。厚みがあるマットは、集合住宅に住んでいる場合でも音や振動の心配がありません。
「JADEハーモニープロフェッショナル」は、厚み約4.5mmの安心感のあるマットです。主に自宅でヨガをするという方にぴったりです。
コンパクトに収納したい方におすすめなヨガマット
自宅での収納スペースが少ないという方には、折りたたみできるヨガマットがおすすめです。筒状に丸めるよりも面積を取らず、クローゼットやたんすの中でも無理なく収納できます。
ビーヨガの「Bマット トラベラー2mm」は重さは1.3Kgと軽量ながらも、厳しい安全基準を満たしたヨガマットです。
持ち運びに便利なヨガマット
旅先でもヨガを楽しみたい方は、軽くてコンパクトなヨガマットがおすすめです。「JADEボイジャー」は約700gと、超軽量タイプのマットです。折りたたむとスーツケースにも入ります。
スタジオでも自宅でもマットを同じ使いたいという方にもおすすめの1枚です。
レベルで選ぶ
ヨガの種類や使用する場所だけではなく、レベルも考慮して選びましょう。初心者がいきなり高価なヨガマットを購入したり、扱いにくいヨガマットを選んだりすると、後々後悔するかもしれません。
初心者は汎用性の高いオーソドックスなマットを、中級者からはより品質の高いマットがおすすめです。
また、スタジオでマットをレンタルできる場合もあります。使用しやすいマットを見つけてみましょう。
初心者におすすめのヨガマット
ヨガワークスの「YOGAMAT 3.5mm」は、初めての購入におすすめの1枚です。3.5mmと標準的な厚みで扱いやすく、ヨガワークスの定番商品になっています。
税込3300円とリーズナブルながらも、耐久性に優れています。コストパフォーマンスが高く、初心者が手を出しやすいヨガマットと言えるでしょう。
ヨガのスタイルを選ばない点もポイントです。「これからどんなヨガをしていくかまだ分からない」という方も安心して購入できるでしょう。
中・上級者におすすめのヨガマット
ヨガに本格的に向き合いたいという方は、マンドゥカの「ブラックマットPRO 6mm」がおすすめです。
ヨガ指導者やアスリートなど、プロからも好まれる本格的な1枚として知られています。ヨガ愛好者なら一度は使ってみたい、憧れのヨガマットです。
優れる高密度のゴムは耐久性が高く、強い衝撃にも耐えられます。長く使える高品質のマットだからこそ、より深くヨガと向き合えるのです。
ヨガマットのお手入れ方法
清潔を保ち長く使い続けるためには、日常のお手入れが必要です。直接肌に触れることの多いヨガマットは、皮脂や化粧などの汚れが付着しています。
ヨガの練習後は、専用のクリーナーなどを使用し、柔らかい布などでマットを拭きましょう。風通しの良い場所で乾燥させた後、収納します。
ヨガマットと合わせて揃えたいアイテム3選
ヨガグッズを販売するブランドから、快適なヨガライフを送るためさまざまなアイテムが発売されています。ここでは3つのアイテムをご紹介します。
マットバッグ
旅先などでも自分のヨガマットを使いたい方は、マットバッグでの持ち運びがおすすめです。
ヨガワークスのマッドバッグは、場所を選ばないカラーが特徴です。どんな場面にも馴染むシンプルなデザインで、出張先や仕事帰りで持っていても違和感がありません。中身の透けないキャンバス生地で、マットを入れていると分かりにくい点も安心です。
マットタオル
汚れ防止のために、ヨガマットの上にマットタオルを引く場合があります。
スリアの「ノマディクス タオル」は、優れた吸水力と速乾性が特徴です。汗をかいても吸収してくれるため、滑ることなくヨガに集中できます。マットに直接汚れが付着することも防げます。
外でヨガをするときには、1枚でマットとして使用できる便利な1枚です。
https://online.suria.jp/fs/suria/SU-G078
マットスプレー
マットスプレーはヨガマットを清潔に保つため、日常のお手入れに使用します。「マットクリーナー」の商品名で発売しているブランドもあります。
マンドゥカの「マットウォッシュ リニュー」は、エッセンシャルオイル配合のクリーナーです。頑固な汚れから日常のお手入れまで使用できます。香りを楽しみながらお手入れできるのも嬉しいポイントです。
https://shop.manduka.jp/collections/yoga-support-goods-yoga-mat-wash/products/40110503
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ヨガマットの選び方まとめ
今回は自分に合ったヨガマットの選び方を様々な観点からご紹介しました。どれも同じように見えるヨガマットでも、様々な機能や特徴をもったヨガマットがありますね。ぜひこの記事を読んで、自分に合った最高の一枚を見つけてみて下さいね。
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